【本場:韓国の錦山(クムサン)での土作り】
 @作付け2年前に畑を準備する。
 A栽培予定地に腐葉土をまいてはトラクターで耕す。この作業を
 月に1回ずつ2年間も繰り返す。
 B苗を植え付けする前年の夏にトウモロコシを植え付けして過剰チッソを
 吸収する。トウモロコシの茎葉をトラクターで鋤きこむ。この粗大有機物
 を微生物が6年間に渡り分解し続けることで高麗人蔘に養分を提供する。
 ★韓国でも腐葉土は中国や北朝鮮から輸入している。腐葉土に防腐剤が
 混入しているので風雨に晒したり天日にあててから畑に散らしている。

 写真はペレポスト栽培のトマトの根。
   上の朝鮮人参の根と極似している。
   このトマトの根は材木腐朽菌と共生して菌根になっている。 
   トマトの茎は地面に匍匐し、節から根を伸ばす。
   新しい地面の枯れ落ち葉の養分を求めている。

   枯れ落ち葉のあるところ必ず木材腐朽菌が生息している。


   こういう根の状態を見ると、朝鮮人参の栽培にも、
   ペレポスト栽培法が応用できるのではないか????

 写真は根の部分を拡大したもの。

   根は土にミックスされたペレポストを探して伸び、
   ペレポストに張っている。
   朝鮮人参のこの根は根毛ではない。
   髭根と呼ばれているが・・・・
   この根は材木腐朽菌と共生している!

   つまり地面に近いところの根は、
   毎年秋に舞い落ちる枯れ落ち葉が・・・・直ぐに分解しないで
   厚く堆積している・・・これを分解する好気性菌の材木腐朽菌
   に所に伸びている。


  このような根の状態は、ペレポスト栽培で他の植物の 
   根でも・・・・例えばクリスマスローズ、トマトなどでも見ることができる。


  ペレットは短時間で腐植化しないので、こういう根の
   特性を見ることができる。

  

 播種年目の秋までは・・・非常に順調。
 夏の環境がCymbidium栽培と同じで、ここまで美しいニンジンが形成されている。
 この姿で・・・3年、5年継続すれば・・・・・ペレポストによる朝鮮人参栽培、鉢栽培が可能になる????
 そういうことも「夢」でないかもしれない。

 これまで、自生地を再現した材木腐朽菌、枯れ落ち葉の炭素循環栽培法を行なったところはない。
 大規模なハウスでの鉢栽培が可能になれば・・・・
 ランのように・・・20年、30年、50年・・・・栽培出来るかもしれない。
 朝鮮人参もランも森林では、光負け組み植物である。

 ひょっとして・・・朝鮮人参もランと同じようにラン菌、材木腐朽菌と共生しているのではないか???
 枯れ落ち葉が分厚く堆積したところに・・・他の植物と共に生息しているのだから・・・・。
 畑では、これを再現するのは難しいが・・・ペレポスト鉢栽培では・・・ランのようにすれば良いから、
 割合容易に出来るかも????


 
 朝鮮の産地では「6年ものニンジン」で栽培ギブアップ!
 なぜなのか????
 土壌の疲弊・・・。
 炭素循環欠落による「夏負け」なのではないか??
 夏負けで・・・6年以後、太ることが見られなくなるのではないか・・・
 この寒冷地植物であれば・・・当然考えられること。
 ペレポスト栽培なら・・・・
 寒冷植物・・・・例えば・・・アツモリソウ、ユキワリソウ、カタクリ・・・黒百合・・・・ヒメサユリ・・・
 素晴らしい生育をする。
 同じような緯度、温度の自生地。
 期待が膨らむ・・・・。


 今後・・・継続して栽培を続行する。3年後、5年後が非常に楽しみ。
 朝鮮人参栽培に成功すれば・・・新たな産地を作れる。
 更に、宇井清太の理論が間違っていなかったということも証明できる。

 2013年12月  播種2年目の秋のニンジン。
   非常に順調な生育。美しいきれいなニンジン。
   根はペレポストに伸びている。
   根はペレポストを好きなのか????
   材木腐朽菌を好きなのか????


  ペレポストミックス用土が・・・扉を開くのか???
    
2012年 播種1年目の12月のニンジン。
     非常にキレイな根。
     ペレポストに伸びている????

    ペレポスト2号ゴールド、赤松、カラマツが原料。
    針葉樹が好きなのか???
    自生地では朝鮮五葉松の林床に自生。
2012年 12月の状況
ペレポストはラン専用に開発したコンポストではない。
ラン菌(木材腐朽菌)による炭素循環栽培法は・・・ラン専用の栽培理論ではない。

そういうことで、特に多年草(樹木、宿根草、球根)のペレポスト栽培を注視してきた。
その中でも、生薬・・・植物の漢方薬の多くは「根部」を利用するが、
この生薬で使う根部というのは、植物が同じ場所で永年生きて作り上げた組織である。
なぜ、生薬植物の根が、同じ場所で永年生き続けることが出来るのか???
光の少ない喬木の林床で・・・光を集めるために葉を広げ生きる植物は多くある。
シラネアオイ、山シャクヤク、ウラシマソウ・・・・コンニャク・・・
草本植物でも何百年も同じ場所で生き続ける植物は多くあるが、
その中でも朝鮮人参の神秘さは・・・群を抜いている。
ボルネオの熱帯雨林には100年に一度花開く・・巨大なコンニャクもあるが・・・。
こういう植物に共通しているのは、枯れ落ち葉である。
これを分解する菌が生息していて、この分解養分と雨水で生き続けると言うことである。
自然の法則からみれば、神秘な朝鮮ニンジンもその例外ではない。
しかし、その栽培では6年程度。
自生地では1000年も生き続けるのに!
これまでの栽培に、この「枯れ落ち葉」「材木腐朽菌」が欠落している。
ペレポスト栽培で、林床に生きている植物が、素晴らしい生育することが実証されている。
同じように、朝鮮人参も作れるのではないか??
なぜ、20年物、30年物、50年物のニンジンが栽培で作れないのか????
土壌が劣化、疲弊するためだという。
そして、約10年畑を・・・雑草の生い茂るままに放置。
10年後に畑を耕してニンジンを植えると・・・育つ。
こういう栽培法を朝鮮の産地では繰り返しているという。
この栽培には、自生地の枯れ落ち葉の炭素循環、材木腐朽菌が欠落している!
ひょっとして・・・・
宇井清太の材木腐朽菌による炭素循環栽培法で、朝鮮人参の・・・・
10年物、20年物・・・が作れるのではないか????

生薬の中でも特に重要なのが「高麗ニンジン」である。
この植物は草本である。樹木ではない。
それにもかかわらず、自生地では何百年も生き続ける・・・仙人のような植物である。
この植物も葉を持つ植物である。
光合成を行ないながら生き続ける植物であることに変わりはない!
しかし・・・仙人

高麗ニンジンもウコギ科の植物である。
山形県の上杉藩では・・・屋敷の周りに「ウコギ」を植えて・・・芽出しの頃食べる。
宇井清太の屋敷???の周りにも先祖が植えた。
隣組のお母さんたちが・・・摘みに来た。
更に近くには・・・日本の朝鮮人参ともいわれる・・・トチバニンジンも自生している。
高麗ニンジンは・・・朝鮮 中国北東部、北朝鮮、シベリア沿海・・・・。
北緯39度から47度。
この植物は・・・自生地では森林の負け組み植物である。
自生地では朝鮮松と落葉広葉樹。
この林床で生き続ける。

こういうことであれば・・・ペレポストで作れるかもしれない・・・という気がしてくる。
高麗ニンジンのこれまでの栽培法を調べて見ると・・・
「枯れ落ち葉」の中に自生する植物なのに・・・枯れ落ち葉の、
材木腐朽菌による炭素循環を再現した栽培法を行なっていない。
つまり、森林の光負け組み植物で、草本の朝鮮人参が・・・・
なぜ・・同じ場所で永年・・・それも1000年も生き続けることができるのか????
朝鮮人参の生命力を維持、持続させる源は何なのか?・?
朝鮮人参も植物である。
限られた枚数の葉の光合成のみで・・・厳しい環境で生きられるのだろうか???
この朝鮮人参・・・第3紀周北極植物である。
北アメリカ中央山脈でも発見されている。
つまり、隔離分布している。
ユーラシア大陸北東部と北アメリカ中央山脈・・・高山、高冷地・・・・
類似した植物が自生する。
・・・・ということは・・・・同じような木材腐朽菌が・・・枯れ落ち葉を分解している。

そういう考察から白色木材腐朽菌が生きている「ペレポスト」で、
朝鮮人参を栽培してみた。

以下、その第1報である。
 播種 2011年 2月5日。
       用土 赤玉小粒  ペレポスト1号、2号 ミックスを  赤玉90 ミックス10の用土に播種。
       ポリ鉢に播種。
       試作地は山形県寒河江市 北緯38度位。
       屋外に放置。 雪が3月下旬まで覆う。

    2012年 春  鉢表面に枯れ落ち葉が地表を覆うようにペレポストでマルチ。
    4月から11月に期間  温室栽培、栽培環境はCymbidium栽培と同じ。
    5月から8月の期間SUGOI-ne原液1000倍液 1ヶ月に数回潅水の代わりに与える。
    2013年も同じことを繰り返す。

  2013年12月5日  鉢から掘ってみる。
    その写真が下の写真である。




kouza 2ad

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  高麗人参
                   
       ペレポストで・・・作れる????

           なぜ同じ場所で500年、1000年生きられるのか・・。
         限られた葉の光合成のエネルギーだけで、生存可能なのか???